「敵の名は、新生レコン・キスタ」
「これはこれはヴァリエール公爵、此度の尽力、幾ら感謝を申し上げても足りませぬ」
「いえ、このような亡国の危機ともなれば、私も動かざるを得ないでしょう」
「新生レコン・キスタか。くくくっ……こんなことならマザリーニ卿にちくって粛清して貰っとけば良かったよ」
「まあ、内通者と知りながら情報ルートを把握するため放置して、さんざん利用してきた私らが言えた義理じゃないでしょうけどねぇ」
「ポワチェの野郎は元帥になりたくて仕方ないガキみたいに権勢欲の強いやつだったからな」
「騎竜部隊を率いる身としては認められませんか?」
「ふん、そのようなもんだな」
「第七陣地の奴らが喰われたぞ!」
「ちっ、動きが速過ぎる……っ! いったい何なんだ!? あれも新手のゴーレムだってのか!?」
「……目に見える戦果に惑わされたか」
「ルイズ、あなたもまた王家の血を引く公爵家の人間。もし私が敗れたなら、アルビオンの支援を受け、公爵家が立ちなさい」
「そんな……っ!?」
「ふふふ。この国はいい実験場になったわ。ええ、本当に。あなた達に感謝してもいいほどよ」
「抜かせっ!」
「……さてと。そろそろ頃合いね。仮に、ここまで状況が極まって尚、トリステインが盤上から落ちないようなら、そのときは……
ええ、ええ。楽しみですね、ジョゼフさま」
「お前、姫さんとは幼馴染みなんだよな」
「ええ、そうよ。畏れ多くも私を友と呼んで下さった。それなのに……なんで……っ、どうして私はっ────」
「あら、ようやく来たようね。たとえ分類上のものとはいえ、数少ない始祖の後継が一人、我が主の同胞────」
「ゼロなのよ……っ!!」「トリステインの虚無よ」
第4話「炎上、トリスタニア攻防戦(仮」
第5話「??、?????????」
ウェールズ「あれ、出番。ってか、主役って私のはずじゃ……(・3・)アルェー ?」